デジタルサイネージにSNSを連動することで生まれる価値とは?

2020年に向けて、交通機関や公共施設だけでなく、様々な業種の店舗においてデジタルサイネージの導入が進んでいます。先日6月20日に弊社のデジタルサイネージ配信システム「FLOWCAST ENTERPRISE」を活用いただいた「AF-Healthier TV」もスタートしました。エニタイムフィットネス様の300店舗以上を繋ぐ自社メディアとして運用が本格化していきます。「AF-Healthier TV」では本部や店舗からの情報としてSNSを連携しサイネージのコンテンツとして展開しています。

 

SNS連動という言葉だけきくと、「店舗のディスプレイにもSNSが放映されるだけ」と思われるはず。が、実は「だけ」じゃないんです。

「今回は、デジタルサイネージにSNSを連動させるとどんな良いことがあるの?」という部分について整理してみました。

●コンテンツ制作工数の低減

InstagramやTwitterなどのSNSを連携することで情報の送り手(運営する側)にとっては制作配信工数が低減できるという側面があります。1つの素材をSNSにアップロードするとデジタルサイネージにも連携して放映されるので、いちいちデジタルサイネージの配信システムに合わせファイル形式などを変える手間も低減できるという訳です。またアカウントやハッシュタグで指定して放映もできるので、情報発信者が限定的になることもありません。管理画面で担当スタッフがアップされたSNSを選択して配信することも工数の低減に繋がるでしょう。

●表示端末を超えた一貫した映像体験

せっかくInstagramでハイクオリティなビジュアル体験ができているのに、実際の店舗でのビジュアル体験は別のも・・・なんてありませんか?スマホでもリアル店舗でも一貫したビジュアル体験をユーザーに提供することでブランドの魅力がより効果的に伝わるはずです。普段とは違う大画面のディスプレイやプロジェクタで展開される映像や画像の体験は、スマホという限られた画面サイズで見るのとは違いダイナミックな体験を提供することができます。

このように情報の送り手から見る「工数削減」や、受け手から見る「一貫したダイナミックなビジュアル体験」は、いずれもデジタルサイネージにSNSを連携することのメリットでありますが、SNSの連動で生まれる価値でもっとも重要なことは・・・・

デジタルサイネージというメディアに対する親近感が創り出せる

ことだと感じています。

一般的なデジタルサイネージでは、本部や担当スタッフがコンテンツ配信管理システムをコントロールしています。デジタルサイネージに一番近くに居るスタッフがデジタルサイネージのコンテンツ配信計画に関与しているケースはあまり多くはありません。

SNS連動のデジタルサイネージは、決められたルールでSNSをアップすれば、誰もがコンテンツ配信に関与することが可能です。
本部、店舗、お客様問わず自分のアップしたSNSが店舗の大型ディスプレイに映し出される、または知っている人がテレビに映るという構図を作りだすことができるのです。この「自分の撮影した画像や映像がテレビに映し出される経験」をすることで、ぐっとデジタルサイネージとの心理的な距離感が縮まります。

実際に「AF-Healthier TV」でも店舗スタッフのみなさんがSNSにアップするコンテンツを工夫し、楽しみながら更新していただいています。

限られたスタッフから発信される情報だけではどうしても現場スタッフからは他人ゴトとしてメディアとの距離を保ちがちですよね。デジタルサイネージにSNSを連携することで関わる誰しもが「自分ゴト化してメディアとの距離を縮められる」ことができると感じています。距離感が縮まることで積極的な関与が生まれ、常にフレッシュで良質なコンテンツが放映されることになります。

 

デジタルサイネージは自社のメディアとして継続的に運用して初めて価値が発揮されるメディアです。いかに継続的に続けられるかは他人ゴトではなく自分ゴトメディアとしてデジタルサイネージの運用に関与できる「余白」が大切なのかもしれません。

関連記事

  1. DSJ2022のセミナーに登壇

  2. DXって何?| デジタルを活用した情報デザイン | デジタル化で何が拡…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP