空間を埋める作業

夏休み、子どもらを楽しませよう!ということで、家族でとあるショーを観に行きました。
かなり名の知れたショーで、私も初めてだったのでかなりのワクワク感です。
私はもともとアート関係の仕事をしていたこともあり、映画、演劇、美術館から博物館まで、こういう場所に行くのが大好物!

さあ、到着!
会場のホールに入って、まず全体の空間を感じます。
席に座り空っぽの舞台を眺めます。
シンプルな舞台装置から、ショーの目的を理解します。
これからどんなショーが繰り広げられるのか、想像を膨らませます。
ロビーで買ったポップコーン(これ、1500円!)を食べながら、舞台装置の中に登場人物を思い描きます。
その想像は勝手にどんどん具体的になっていきます。

誰もが、無意識にかもしれませんが、多かれ少なかれこういう行動をしていると思いますが、どうなんでしょう?

そうこうしているうちに、MCが2人登場します。
あれ?MCの話がよく分かりません。
物理的に聞こえないのではなく、MCが相手にしている客席の範囲が狭いのです。
悪い席ではないはずですが、MCが意識する空間の中に私たちの席が入っていないのです。

まあ仕方ない、会場広いしMCも頑張ってるんだ!と、自分の耳を無理やりMCの声に向かせます。
その後、どうやらMCが持っているタブレットを模した小道具が、舞台に設置されたディスプレイと連動している、という演出なのだということが分かります。
そのディスプレイが、空間に対して小さいこと、角度も客席の向きに対して適切ではないのでは?と気付きます。
あー残念だなぁと思いながらポップコーン(だからこれ、1500円なんだってば!)を口に放り込みます。
(たぶん正面の席だったらこういう感想ではなかったと思うが、演出家はすべての席に気を配るべき!と思う)

そこでようやくショーの出演者たちが登場します。
これはさすが名の知れたショーだけある!という感じです。
ただ、その出演者たちはほぼ喋らないので、進行は先ほどのMCが担います。
メインのショー自体は素晴らしいのに、蚊帳の外感があるので眠くなってきました。。。(笑)

あー、私だったらこうしたい!という思いがフツフツと湧いてきます。
その演出、そのディスプレイ、その映像、その舞台装置などなど、こうしたらいいのに!!とかなんとか。
もちろん予算の関係も大きいでしょうが、1500円のポップコーン(しつこい!)や1800円以上のかき氷(!! でも容器に価値がある&お代わりできる&しかも一度買えば毎年お代わりできる!)が飛ぶように売れるショーです。
それだけショーの世界への没入感をお客さんに感じさせることができなければ成功とは言えないだろうと思うのです。
名が通っているのとコアなファンが多いだけに、お客さんが勝手に没入してくれる、というのもあるにはあると思うのですが。
ただ、それができればチケットがもっと高くても人は入るだろうと。

その昔、とある高名な女優Sさんが主役のお芝居を観に行った時、かなり大きなホールにも関わらず、そのホール全体を女優Sさんの意識が包み込んでいる感覚を味わいました。
一番後ろの観客までが舞台上にいるかのような意識です。
あるミュージカルでは、空間の作り方、音響照明などが一つのエンターテイメントとしての世界を作り出していて、酔いしれることができました。

空間全体を埋める作業に手抜きをしてはいけない!
そういう世界を作り出してくれていたら、本当にもう最高!!
それは、もしかしたら街づくりにも言えることなのかもなーとふと思ったりもしました。

結果的に感想はイマイチになってしまいましたが、来年もたぶん行きます。(子どもも喜んでたし)
どんなものでも、必ず得るものはあると思っています。
来年も行って、今年と何が違うのか、ここおもしろくなった!などの発見があれば、それは自分の糧にもなるような気がしています。

そんな、小さな夏休みの思い出でした。

Becky

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